はじめに
どうも、武宮健です。録れコンは、高校生のときからバンドなど色々な形で毎年のように応募しています。
今回のアドバイスコメントがなんだかいつもより熱血でよかったので記事にしようと思います。よろしくお願いします。
録れコンとは何か
録音された自作曲の楽曲、録音、アレンジ、オリジナリティのクオリティを競う録音作品コンテストです。(録れコン2020 – 島村楽器)
というわけで「アマチュアの私たちが、プロの方にアドバイスをいただける」というありがたい場なわけです。ふつうは頑張って音源を作っても、細かい良し悪しとか、どうすればよくなるのかというのは、素人にはわからないものですから。
だいたい3月初旬あたりに提出して、5月中旬あたりに結果が返ってきます。優秀作品は賞品をもらえたりもします。
応募した曲
2020年3月に応募した曲がこちらになります。コロンビアコケルによる、架空TVアニメ主題歌です。実際の応募では、動画ではなく音源と歌詞を送ります。
実はこの時期めちゃくちゃ時間がなかったので応募は諦めようと思っていたのですが、1コーラスだけならなんとか…。ということでアニソンという体裁を貫いてみたわけです。
そのへんの裏話はこちらの記事に書きました→アニソンに挑戦!『コンプライアンス・ヒーロー』
結果:スコア
6項目のスコア(10段階評価)と、コメントが返ってきます。
まずは今回のスコア。
- 録音:8
- 楽曲:7
- 演奏:9
- オリジナリティ:7
- アレンジ:8
- 完成度:8
ふむふむ。楽曲とオリジナリティが弱いって武宮おまえ人としてどうなんだ。まあ、このへんはある程度のクオリティが出たら7〜9をフラフラする感じだと思いますので気にせず。
結果:コメント
次はコメント。900字以上あるみたいです。誤字が多めでしたが、原文ママ載せていきます。
ファンキーでアーシー、そしてグルーヴィーな楽曲がセンスを感じます!!音色も太く、基本的な制作能力高さを感じました!!よくできていて素晴らしいと感じていることを暫定に、アドバイスしていきます!!
褒められているようです…////。熱血な感じしますよね。てかアーシーって何だ?
土の香りのするような感じだ。どろ臭い。主に黒人音楽のリズム‐アンド‐ブルース・ゴスペル・ソウルなどの野性的で素朴なサウンドを形容するのに用いる。「骨太でアーシーなロック」「アーシーな演奏」(goo辞書より)
アーシー、初めて聞いたけどこういう意味だそうです。なるほど、わかるようなわからないような。めっちゃダサい服着てかっこいい曲やってる感じですかねぇ(?)
この曲では、定石どおりに、主役のボーカルは、しっかりと中心に置かれています!!しかし、ボーカル録音を含めたクオリティーに、まだできることがあるのではと思ってしまいました!まずは、音程が少々不安定で す。この部分は、ピッチ修正のプラグインで対応しても良いですが、できればボーカルの力量を強化いたしましょう!信頼できるプロのレッスンなどを受けるのも良いですし。歌った感じだけでなく、結果をしっかり把握して 分析することが必要です。歌モノの曲ではボーカルが主役なので、そのクオリティーを最重要項目にして、しっ かりフォーカスを合わせて曲を仕上げましょう。
う、歌ヘタなのバレてるやん!?!!??
ボイストレーナーをやっている武宮健、まさかの、ボイストレーニングを受けるように諭される悲劇。でも「代わりの人を探しましょう^^」とか言われなくてむしろよかったよ…。
※弁明しておくと、「歌ヘタ→歌ウマ」のボイトレと「歌ウマ→超歌ウマ」のボイトレは違うのでギリセーフ。詳しくは「新時代ボイトレ概論」をチェックだ。
ファンクナンバーではボーカルのリズムが大切だと思いますが、その部分もブレスやスタカートでしっかりリズムを出していく必要があると思います!!主役はボーカルなので、音程とリズム。この部分は死守しましょう。 そして録音ですが、しっかりとシルキーな倍音まで捉える、鮮度の高い録音を目指しましょう。
ブレスやスタッカート。カラオケで何も歌えなかったような人間が、こんな高度なことを言われるようになるなんて。嬉しいけど、悔しさもあり。
確かに、ずっと「声が出る」とか「声が枯れない」という部分にばかり目を向けてやってきたので、そろそろちゃんとしたテクニックも身につけていく時期なのかもしれない。なるほど。
そして、内容は録音の話に移っていきます。
ボーカルのミックスか録音が、なまって聞こえます。柔らかい音ではなく、鮮度が落ちてるように聞こえるのです。マイクまでの距離、そしてプリアンプの剪定を見直し、ミックスも余分なローカットやコンプによってツヤと安定感を得るようなセッティングを追求いたしましょう。UADは、安全にマイクプリのかけどりができるので試してみてください。エフェクトなどで加工するのは、最終的な部分です。まず録音したと時の「鮮度」を追求しましょう。この部分のクオリティーが高ければ、ミックスは良いなものとなります!!
「鮮度」ですか…。独特の表現ですが、伝わってくるものがあります。今回はコンデンサーマイクを使っての宅録なので、どうしても録音には部屋の残響や雑音がうっすら乗ってしまいました。
それをごまかすための処理や、ボーカルのピッチ補正などでどんどん音は劣化していったのでしょう。ばれちまったかーー。おそるべし、プロの耳。。
UADというのは武宮が使っている録音機器のブランドです。提出時に機材情報も書くので、それを見てもらえたのでしょう。マイクプリ。録音のこと、勉強しないとなー。市場の鮮魚のようにピチピチな録音を目指して、なー…。
是非、次回は、さらに進化した曲 を聴かせてください!!これだけ作れるなら、入賞を狙っていきましょう!!
というわけで、最後はいつも通り、次回も頑張ってね的なコメントで締めくくられます。入賞を狙っていきましょう。入賞を狙っていきましょう…。ぐぬぬ。
おわりに
近頃は、けっこう自信を持ってミックスをできるようになってきたところで、今回のアドバイスではさらに細かな「録音」の部分にこだわっていけ!とのお達しでした。バンドでマイク1本1発録りだった頃と比べると、本当に成長を感じます。さらなる歌の上達も頑張らないと。
こんな風に、自分だけではわからないようなことをたくさん助言してもらえる「録れコン」。上達に悩んでいる方におすすめです。自分の手で納得のいく曲を形にできるよう、がんばっていきましょう!
それでは、武宮健でした。